「麻雀っていわゆる小宇宙なんだよね。」
麻雀を他人に紹介する時にこれほど綺麗な言葉はないと思う。雀荘は大抵めちゃくちゃタバコ臭いし汚いけど
だってまじで小宇宙なんだもん。
- 1−9までの牌×4×3
- 東西南北白發中が4枚ずつ
合計136個の異なる牌を出して遊ぶゲームな訳だけど、最初にシャッフルして山に積まれた状態は何通りあるかって言われるとなんと約4.3×10^185通り。
ちゃんと数字で表すと432698391742847263810138305033742131882589880014027980942911799590972036509850338890918625906160332246611492154251485203537706583203911528927630102575646500000000000000000000000000000000通り
やばいよね。
数学周りで興味持った人は麻雀の数学ってサイトを覗いてみてね。
さて今日はそんな麻雀を「どうしたら強くなることができるか?」と言ったところに焦点を当てて色々話して行きたいと思う。
どうでもいいから本を紹介しろって人は先に置いとくからよかったらみてみてね。
それじゃ始めます。
そもそもなんで「本」なんか紹介するわけ?
麻雀で強くなりたいなら動画見ればええやん。ネットにいっぱい転がってるし。
確かに。
その通りなんだけど本はいいぞ。
本は他人の思考を覗けるって話を前したと思うんだけど麻雀も全く同じで、状況状況の時のプロの思考が文字になって読めるところがとても良い。
効率ならこれを切るべきでしょ!って言うのがあると思うんだけど、たまに変わった打ち方をしてる場合があって、
- なぜその状況でこれを切るのか?
- いいのか?悪いのか?
- いいならどれくらいいいのか?
みたいなものまで全部文章でわかる。
この人はこう考えてるからこうやって切ってるんだ、って言うのを自分の動きにまんま落とし込むことができたら最強でしょ。
なので麻雀は本を読むのがおすすめなんだよね。
麻雀強くなるってどういうこと?
麻雀で強くなるって具体的に言葉で表すとどういうことなのか?
つまるところ、超シンプルにいうと、以下の2つ。
- アガれる
- 当たらない
いや超当たり前だけどさ。つまりそういうことなんだよね。
自分の牌で効率よく上がれて、他人に当たらない。
これができると麻雀が強い。
じゃあこれをもう少し分解するとどうなるかというと、以下のように分けることができる。
- 最も効率的なアガリ(テンパイ)を目指すことができる
- 相手の狙っている牌がなんとなくわかる(危険スジ把握能力)
- 大きな局面が読める(相手の手が早いのか、遅いのか)
かれこれ私も数年やってるわけだけど最近になって本腰を入れるようになったんだよね。そこでようやく強くなってきた感覚を掴んできた。
「相手の牌を読むとか頭沸いてんのかw 見えもしないものをどうやって当てればええねんそんな」
初心者ほどこんなことを思うと思う。
いやーわかるよ私だってそうだったんだもん。こいつは透視能力が備わっているんじゃないのかみたいな。
今でも読めない時は読めないけどやばいなっていうのは経験を積み始めてからだいたいわかるようになってきた。
じゃあ、相手の牌を読むってどういうこと?牌効率って何を考えたらいいの?みたいなことを考えた時に、具体的にどんな本を読んだらいいのか、どんな動きをしたらいいのかを言葉にしていこうと思う。
まずは自分の牌のアガり効率を最速にしろ!
初心者はまずこれ。
手元をどうにかでき始めてからやっと初心者卒業。
なぜそれを切るのか?を詳細に説明することができるようになって初めて相手と対戦することができるようになる。
これについてはいろんなサイトがあるし本もあるのでそれらを駆使したらいくらでも上達することができるようになるであろうから、ここについてはパスしようと思う。
でも一冊だけ読んでみて面白かったのは以下。
麻雀会の大手井出プロが、なぜそれを切るのか、理由付きで紹介している。
集め方とか役の揃え方がわかった後で読むと効果UP!こう言った本が何より良いのは、何回も言うけどプロの思考が解説付きで見えるから。
何回でも読み直していいと思う。
相手の待ちをある程度読めるようになろう
牌効率がわかったら、次はもういきなり相手の牌を読めるようになり始めよう。
ここでいきなり壁にぶち当たるんだよね。
イヤホント、なんで読めるの?
わかるよ〜わかるわかる私もそう思う。でもね、よく考えてみると案外わかるんだよね。
結局のところ、いらないから捨ててる。
そう、いらないから捨ててるんだよね。
めちゃくちゃ当たり前なんだけどいらないから捨ててるのよ。
じゃあ、何故いらないのか?
いらないって何???
この質問とその回答が巷の初心者の参考書には一個も書いてないんですよ。読めないってのもあるんだろうけど、何故それを捨てているのか。どう言う手の内になっているから捨てているのか。いらないって判断はなんなのか?
ここから相手の立場になって考えてみることが大事になってきます。
相手の立場になって考えることが大事
いらないから捨ててるって言ったけど、どう言った場合にいらないんだろうか。
牌効率を考えるとわかりやすい。
特に序盤の方はわかりやすい。
その付近の牌が無いし、伸ばせそうに無いから。
序盤に切れる2とか3(3はそんなに無いかもだけど)はこれに当たる。
その付近がなくて、他が有る。
これがわかればちょっと読める。
中盤に切れる牌は、確定してきたから不要になった牌。
やりたいことが固まってきて、方針が決まったりするから切れる牌。
効率とか待ちとか抜きにして、超簡単な例を出すと、3445って持ってて、他が全部決まりそうだったら、もう4は不要だよね。
なので4を切る。こんな感じ。
そんな風に、何故それを出したのか?を考えると少しずつ読めるようになってくるものなんですね。
手出しは何回?何を手出しした?
手出しって、ツモ切りじゃなくて、手に持っている牌から何かを切ったときのことを言います。
自分の牌がパッと出せるようになったら、今度は相手の切り方をみることができるようになるんだよね。
どんなものを手持ちから出したのか?何を持っていたのか?
鳴いた後に何を出したのか?
これらを見ると、もう少し読めるようになります。
例えば、「点数が高くなるから最後までドラを抱えてて、ポンしたらテンパイしてやっぱりドラが不要になってしまったから抱えていたものを出す。」
自分が打っていたらこういう可能性あるよね。
中盤あたりにポンした後にドラが出てきたらテンパってる(もしくはだいぶ手が進んでいる)可能性があるって、こう言うことを言います。
そこまで深くは無理だけど、手出しを何回したかを数えるだけでも少し読めます。
手出しって要は「(待ちを変えたり点を上げたりすることまで含めて)手が進んだ」ってことだから。
字牌が切れた後、2〜8までの牌(タンヤオ牌)の切れ方を見ながら3回目〜5回目の手出しあたりからテンパイし始めてると考えると良い。
ばんばん手出しされていったらマジで手が早いとか。
長考した後に出てきた色が(待ちを考えたり、効率を考えたりしてるから)危ないとか
相手を見てるだけでいろんなことがわかるようになってくる。
染めているか?
切られ方にもよるけどわかりやすいのはこれ。
初心者は混一色(ホンイツ)と清一色(チンイツ)が来てるかどうかだけでも見れるようになると面白い。
ピンズ染めしてたらマンズと索子しか出てこない。
字牌もなんだか出てくるのが遅くなったり切れ方がおかしくなったりする。
っていってももし難しい人は、混一色か清一色に当たった時に河を見てみよう。
後半になってくるまでマジで出てきてないと思う。
4つのスジ理論を駆使せよ
はい来たリーチ。何切る?
ダマテンされてわからなくてもリーチはわかる。
ぶち当たりはいやだから、降りたいけど、でも切れる牌がわからない。
そんな時に使えるのが4つのスジ理論。
- 表スジ
- 裏スジ
- またぎスジ
- 間四軒
これをマスターしてるだけでもだいぶ変わる。
放銃が辛いなら、マジでベタ降り。マジでベタ降りするならまだスジ通って無いものは打たない。
「最初の方に切れている牌の外側は不要」理論から、序盤の流れを見てその外側を捨てる(当たるパターンもあるのだけど確率が低い)
とかとか、相手の立場に立って考えると、当たりにくい牌がどの辺りなのか少しずつわかってくるようになる。
こんな風に考えながら数をこなすと、ただ考えるだけよりもだいぶ上達が早い。
麻雀の技術をさらに深めるために
そこでおすすめなのがこの1冊。
この人めっちゃ頭いいと思った。すんごい考えてる。
なぜリーチするのか?なぜそこで鳴くのか?なぜそっちは鳴かないのか?字牌の切り方は?
その理由までしっかりと書いてある。
相手の牌を読んだり、どこを見ているのか?の片鱗が見えるようになると思う。
まだ読んだことない人はぜひ。
まとめ
- 麻雀を強くなるにはまず自分の牌の切り方から
- 相手の立場に立って、なぜそれを切っているのかを考える
- 捨てる牌の順番と、手出しをよく見る
書き終えてから見ると話の方が長くなってしまった。反省。
日進月歩だけど、これで麻雀は強くなる。
麻雀強くなると駆け引きとかまで始まるから面白い。
みんなもぜひ麻雀ライフを。